食べ物などの自然素材で節約しながら透明美肌を育むスキンケア「素朴美容」

30年ほど美容エッセイストの仕事をしてきました。その間、化粧品の新製品発表会をハシゴし、宅急便も毎日ドカドカ届き、最先端コスメをほんとにたっくさん使わせていただきました。1日2〜5個のペースで新しいコスメを試していたので、1年で1,000個使ったとすると、30年間で使ったのは約3万個!ということになります。

試して良かったものを雑誌の記事にするのがわたしの仕事でした。さらに商品開発やブランド、雑誌の立ち上げの際のアドバイスなども何だか色々させていただきました。

(ちなみに最近は、米油についての講演や林野庁の森林資源活用専門委員という国の仕事もしています)

多岐にわたるこういった仕事に携わる機会をくださった関係者のみなさま、特に化粧品各社、美容業界、出版業界のみなさまには深く深く感謝しています。今も進化し続ける美容の世界は本当にすごい!と、今でも強く確信しています。

体調を崩したのをきっかけに、ナチュラルな美容に開眼

そんなコスメ三昧の生活を続けていた30代に、大きく体調を崩しました。PMSが悪化してPMDDにまで進んでしまい、ストレスから来る大腸の病気にもなりました。

月の半分以上が寝たきりのような日々の中で、当時続々と日本上陸していたオーガニックコスメに強く惹かれていきました。自然が放つやさしいアロマやおだやかな感触に、肌が、心が、深く癒されるのを感じました。

これをきっかけに、ごくシンプルでピュア、そしてプリミティブ(原始的)な素朴美容を追求するようになったんです。

またインターネットの普及によって、思ったより多くの方々が素朴な美容法を実践されていると知ったことも、私を素朴美容へと傾けていった要因の一つとなりました。

美肌のおばあさま達が実践していた素朴な美容法

 

例えば、焼酎に柚子の種を漬け込んだ化粧水を長年愛用しているおばあさまの肌が透明感に溢れていたり、酒蔵のおかみさんのシミのない肌は酒粕パックのおかげだったり。

日常にあるありふれたものを大切に活かして、さりげなく何気なく美肌を保っている。そんな素敵な先輩たちにわたしも連なりたいと思いました。

とはいえ、ナチュラルな美容に目覚めた当初は、オーガニックコスメや既製品の自然派コスメなど既製品ばかりを使っていたんです。そのころ執筆したのが、拙著「素朴美容、はじめました。」ですが、本の口コミに「素朴美容と言う割には、高価なものをガッツリ使っている」との意見があり、もっとシンプルで身近なメソッドにできないものかと模索し始めました。

「素朴美容」で肌も髪もぐんと健康に

かつては一万円前後の高級化粧品を湯水のごとく使い、20代後半からは顔のシミ取りレーザー、30代終盤には手の甲のシミ取りレーザーもしました。

今はこういった高額美容はせずに、ごく素朴な化粧品を手づくりしたり、自分では作れないナチュラルコスメをときどき数千円ほど購入する程度です。

なので一ヶ月のスキンケア代はだいたい1,000〜1,500円程度です。

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それでも素朴美容のおかげで、肌の調子はとてもいいです。一般的な高級コスメを使っていたときは、いわゆる美魔女系?の美肌でした。一部の隙もないような完璧な肌を目指していたんです。

現在の肌は、年齢の割には褒められることが多いけれど、完璧な肌というのとは違うかもしれません。なんか、ちゃんと生活している人の健やかな肌、という感じ。(自分で言うのもなんですが。。。)

肌が痛いくらい乾燥するとか、夏場のあせもに悩むことがなくなりました。

髪や頭皮も、最高級のヘアケアをやめてお湯シャンプーにしたところ、いつも赤く炎症を起こして痒かった頭皮が、白く透明感が出てかゆみも消えました。髪も以前よりツヤが出たと思います。

さらにまつ毛が目頭までびっしり生えるようになったり、抜き過ぎた眉毛も徐々に再生しています。

あ、ボディソープをやめたらデオドラントしなくても臭わなくなったのにも驚きました!

素朴美容をはじめてから、肌が痛いほど乾くことがなくなり、定期的なシミ取りレーザーも必要なくなりました

全体的には、あんまり無理しなくても頑張らなくても健康な肌を保てるようになったと思います。自然治癒力ならぬ、自前美肌力が引き出された感じ。

高いコスメをあれこれ使って完璧な美を目指していたときよりも、清潔感が高まったように思います。(って、自分で言うのはほんと恥ずかしいわけですが)

定期的なシミ取りレーザーもしなくて良くなったので、気持ちもだいぶラクになりました。

(とはいえ、かつてレーザー照射したから今はシミがない?気にならない?わけで、やはりシミ取りレーザー自体は悩める方にとっては素晴らしいものだと思います!)

お湯シャンプーや手づくりコスメも

 

当時はシャンプーなどもオーガニックな製品を使っていたのですが、思い切ってお湯シャンプーをはじめたり、気づいたら手づくりコスメもはじめていました。

そうこうするうち、節約しながらたっぷりの美肌になる「素朴美容」の全体像が見えてきました。30年間に蓄積した美容の知識を下敷きに、素朴美容を体系化することができたんです。

コスメは食べ物

基本の基本は『コスメは食べ物』。

辿り着いた、基本の基本となる考えは「食べ物と同様に、地元で採れる旬の素材が肌にもいい」というもの。

例えば盛夏に食べるスイカは、単に水分を補給するだけでなく、体内の潤い=津液を増やす働きがあります。津液が満ちていると、ちょっとやそっとでは熱中症にならないと、中医学では考えられています。

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このスイカを化粧水にすると、夏の肌のほてりを鎮め、潤し、美白し、あせもによるかゆみの出にくい状態に導きます。夏の肌は水をゴクゴク飲むように、スイカ化粧水を吸い込んでいきます。

でも、冬にスイカ化粧水をつけると、なんだかスースーして肌が冷えて血行が悪くなる感じ。やはり夏の素材は夏にこそパワーを発揮するのです。

夏には夏の、冬には冬の素材

一方、冬はというと、植物があまり採れない代わりに、日本酒が新酒の季節を迎えます。新酒のシーズンである11〜3月頃は、肌が過酷な環境にさらされて乾燥や血行不良に悩まされます。

ところが日本酒には、たっぷりのアミノ酸やビタミンミネラルが含まれ、肌を保湿したり血行を促進する作用に優れています。そう、冬の肌が必要とするものを、冬に出来上がる日本酒が完璧に備えているのです。

かつて芸者さんは日本酒を水で薄めた化粧水で白い肌を保ったそうですが、現代でも日本酒ローションはとても人気があります。美白や保湿だけでなく、透明感が出たとかニキビがおさまったという口コミも目にします。

昔から食べられてきたお米をさらに発酵させることでそのパワーを引き出した日本酒は、わたしたちの肌にとても合うようです。

ちなみに”発酵”は、素朴美容に絶対外せないキーワード! 素材に含まれる以上の有効成分を生み出し、毒素を消すという、まるで奇跡のようなことをやってのけるのが”発酵”なんです。

世界でも稀な、発酵コスメが日本にはたくさん残っています。そのひとつである大高酵素のへーラールーノが、MATTさんのような若い世代の美容リーダーに愛用されているのは本当に嬉しいことです。

キッチンにあるもので今日からできる「素朴美容」

 

では、わたしが極めた素朴美容のメソッド(方法)をご紹介します。キッチンやスーパーですぐ手に入るものでできますので、気軽にはじめてみてください。

ちなみに、自然素材を使った化粧品は、保存料の代わりにアルコールが多用されます。アルコールで赤みや痒みの反応が出てしまうという方もいらっしゃると思います。

でも、アルコールの代わりに腐敗を防ぐ植物エキスを配合したり、アナログですが、化粧品のフタを開けてアルコールを飛ばす方法もあります。なかには湯煎にかけたり、酒粕ならレンジでチンするなどしてアルコールを飛ばす、もしくは低減することもできます。

随時ご案内しますので、アルコールがダメというだけで「素朴美容」をあきらめないでくださいね。

では、早速。まずは洗顔ですが、メイクを落とすためのクレンジングには、スーパーで600g 450円くらいの食用の米油を使っています。(もちろん溶剤を使わず、圧搾法で絞られた米油の方がより安全ですから、お財布に余裕のある方は是非そちらを)

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大さじ1杯強の米油を手のひら全体に広げたら、だいたいのメイクや汚れが米油に移ったら、ティッシュ2枚ほどで油を吸い取り、もう一度 同量の米油で同じことをくり返します。

米油でするクレンジングは、同時にとても効果的なオイルマッサージにもなります。特に目の疲れには効果てきめんで、スーッと楽になるのを感じます。

ティッシュで2回目の油を吸い取ったら、蒸しタオルで顔全体を蒸しましょう。濡らしたタオルをレンジでチンしてもいいですし、熱湯を同量の水で50℃ほどの温度に調整してもいいと思います。

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米油+温泉成分でクレンジング

もっとさっぱりしたい人は、ぬるま湯に重曹を溶かして顔をすすぐとよいと思います。ここで、石鹸を使いたくなるかもしれませんが、あまりお勧めしません。石鹼は肌本来の自然な潤いを、根こそぎ落としてしまうからです。これが乾燥やシワ、ひいてはニキビの原因になることもあるんです。

ちなみに面倒くさがりのわたしは、蒸しタオルと重曹洗顔に代えて、コズグロスパ ミネラルベビーバスという洗浄ジェルを使っています。米油のベトつきは落としつつも、肌本来の潤いはしっかり残ってとても調子がいいのです。

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温泉に入ると肌がつるつるになりますよね。コズグロはこの温泉ミネラルの作用で汚れを落とします。ちなみに前述の重曹も温泉成分のひとつ。温泉表示をみると、重曹泉とあったりしますものね。

朝の洗顔はシルクの洗顔チーフで

朝の洗顔でも石鹼は使いません。微温湯で肌をゆすいでから、濡らした絹の洗顔チーフでそっと撫でます。こうするとシルクのアミノ酸がほどよく溶け出て、肌に潤いを与えながら汚れを取る事ができます。

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週に一度は超微細パウダーにした椿油の搾りかすを水で溶き、顔全体をそっと撫でて古い角質を除去すると、代謝が整い、毛穴の汚れもなくなって行きます。

酵素で拭き取り、季節の植物エキスで肌を整える

 

洗顔後の最初のステップは、拭き取りとチューニングです。この2つは、肌の調子がいい人や、そこまで美容にこだわらない方は抜かしてしまっても構わないと思います。

反対に、どこまでも美肌を追求したいという方には、ぜひ取り入れていただきたいです。

拭き取りは、前述の日本酒や発酵化粧水のへーラールーノなど、”発酵”が生み出した雫で行います。こうした発酵物には、健やかなターンオーバーを促すことで、肌の透明感を引き出してくれます。

 

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ほんの少量でも効果があるので、日本酒なら水で2倍に薄めたものを乾いたコットンにつけて、へーラールーノなどの発酵化粧水は水で濡らしたコットンに少量取って使います。

こうすると節約になりますし、化粧水をケチケチして肌を擦ってしまうよりよほどましなので。

 

さらにもう1ステップ加えて欲しいのが、旬の植物エキスによって肌の調子を整える=チューニングです。

前述のスイカ化粧水などもこれに相当するかと思いますが、ほかにも野草エキスの美容液や、長い冬を耐えた樹液など、チューニングに用いられる植物エキスはたくさんあります。

例えば、梅雨時期にはジメジメしたところに生えるドクダミの化粧水を使うと、なぜか肌はさらっとしてお化粧が崩れにくくなりますし、夏の終わりにへちま化粧水をつけると日焼けが早くおさまったりも。

日本中にすてきな旬の植物エキスが溢れていますから、いろいろ試す楽しみが味わえます。

このとき基本となるのは、なるべく地元のものを使ってみること。その地域にはその地域で生きるのに必要な植物が生えるからです。

また、夏には暑い地域の、冬には寒い地方の素材がいい、というのも素朴美容の基本です。

美容液は動物性のものを

 

さて、乾燥肌の場合、美容液が手放せないという方も多いのではないでしょうか。

わたしもそのひとりです。素朴美容をはじめた頃は植物のみにこだわって、動物性のものはつけないでいました。

化粧水つけて植物油つけていれば、肌が鍛えられてそれだけで潤うようになるのでは?と考えたのです。

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これを数年実行してみたところ、確かに肌が強くたくましく?なったと思います。すぐに乾燥してピキピキ痛む、ということはなくなりました。

とはいえ、「すっごく肌キレイ」というふうにはなりません。健康的な肌どまりなんです。

そこでやっぱり、美容液として動物性のものも投入することにしました。

例えばプラセンタエキス。ブタや馬などの胎盤エキスですが、やっぱりつけてると全然違います。白くなるしハリが出るし毛穴も消えるし。

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ほかにも気仙沼のフカヒレコラーゲンとか、シルクをエキス化した美容液なんかもすごくいいです。

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ちなみにわたしは卵の殻から薄皮を剥がし、焼酎につけて卵殻膜エキスを作っています。これだともう数百円でお肌しっとり。

卵殻膜はⅢ型コラーゲンの生成を促すとされ、美容液などは高額ですよね。あ、そういえばプロレスラーの方はケガを治すのに卵の薄皮を貼りつけるという話を聞いたことがあります。皮膚を強力に再生するということですよね。

作るのが面倒なときはこちら↓ お手頃なのに効果はしっかり。

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仕上げは、再び米油!

 

さて最後の仕上げですが、いろいろ試してみた結果、米油がいちばんいいという結論に達しました。

肌はもちろん、髪にも手や爪にもほんとすごくいい。

↓この2つはどちらも1,100円! リセナルは自然なバラの香りがついています。

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油膜にならず、水分を抱き込むように潤いを肌の奥深くにまで届けてくれるような感触です。

こちらはスーパーで売ってる食用ではなく、化粧品として売られている既製品を使っています。

ほかにも素朴美容的パックやオールインワンジェルも

このように、米油でクレンジングし、温泉ミネラルで洗い、発酵物や動物性美容液、旬の植物エキスで肌を養うのが素朴美容です。

肌が健康で、手間暇かけてまで美肌を追求する気なはいという方は、石鹼をやめて素朴美容的クレンジングと、お手製オールインワンジェルを使うだけでも十分かもしれません。

オールインワンジェルは、柚子の種を焼酎に一週間ほど漬けて、トロッとしたら精製水で倍に薄めるというもの。ペクチンの効果で肌にツヤ玉が宿ります。

乾きを感じる時には、最後に化粧品として販売されている米油をほんの少し肌に伸ばしてみてください。

わたしはこのオールインワンジェルもとても気に入っていて、乳液感覚でいつものお手入れに組み入れたり、動物性美容液を切らしたときやボディにもつけています。

ちなみに冬に実る柚子の種で作るとごくしっとりし、夏に実るすだちの種子で作るとさっぱりタイプに仕上がります。

ほかにも、酒粕や米ぬかを使った手作りパック、ちょい足しお湯シャンプー、洗わない入浴法なども実践していますので、追々ご紹介したいと思います。

まとめ

このように、キッチンにあるもので無理なくでき、さらなる美肌を追求することもできるのが素朴美容です。きっと、一人一人違った、またその時期その季節で異なる素朴美容があるのだと思います。

ご自分の肌に、その季節に、また自然とも向き合いながら、「素朴美容」を楽しんでいただけたらと思います。

 

 

 

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

美容記者歴30年。美容研究家。国産の旬のナチュラル素材を使った「素朴美容」と、透明感や清潔感を大切にした大人のメイクレシピを研究。 ほどほどのミニマリストであり、お洒落、靴、読書、料理、運動、サプリ、口笛が趣味。美大卒。 ちなみにかつての愛読誌は「オリーブ」と「暮しの手帖」。