肌にやさしいナチュラルな素材をつかった、素朴美容を追究して早や10年。試行錯誤を繰り返すうち、1ヶ月1,000円ほどでも肌がちゃんと元気になる美容法に辿りつきました。
シンプルなのに肌が蘇る
強い洗浄力のクレンジングや石鹸をやめて、古くから傷の手当てなどに使われてきたアロエの原液を化粧水にする。椿油で仕上げれば完了です。
たったこれだけのシンプルケアなのに、肌がどんどん元気になるのが分かります。最初は水分と油分を混ぜて皮脂膜にする肌自身の力が衰えているので、物足りなさを感じますが、続けるうちに自ら潤える肌になっていきます。
以前は私も高価な化粧品を重ねづけしていました。確かに肌はとてもきれいだったけれど、痛いくらいの乾燥を感じてますます効果の高いコスメを探す必要がありました。
素朴美容をはじめてからは、そういった乾燥を感じることはなくなりました。また、クレーターのように大きかった毛穴も凸凹はほとんど目立たなくなり、実は細眉ブームですっかり抜いてしまった眉毛が少しづつ再生してきたんです。
さらに、ないと思っていた目頭にまでまつ毛がびっしり生えてきて、とても驚きました。
では具体的にご説明いたします。
朝は洗顔チーフで
朝の洗顔は、まず水がぬるま湯で顔をすすいだ後、笹和紙の洗顔チーフやKEYUCAのシルク洗顔パフなどを濡らしてそっと肌を撫でで終わり。簡単です。でも不要な汚れはちゃんと取れて、必要な潤いはしっかりと肌に残ります。
もし洗顔チーフなどが手に入りにくければ、100円ショップの絹のボディタオルや、なければふつうのタオルでもだいじょうぶです。
化粧水はキダチアロエ原液
次に、化粧水。素朴美容では季節やお住まいの土地に育まれた植物の化粧水など色々なナチュラル素材をおすすめしていますが、お値段や機能の点から基本はアロエの原液がいいと思います。
アマゾンや健康食品のお店などで、1,000円前後というプチプライスで購入できます。
アロエは傷の修復など、昔から薬として使われてきました。肌につけると細かな傷を修復したり、炎症を鎮める働きをします。
もともとは水分たっぷりのアロエベラが日本に帰化するうち、湿度の高い日本でも腐らないようキダチアロエのような水分の少ないものに変化したと言われています。
なので、基本的にはキダチアロエの原液で。でも、空気が乾燥する季節にはアロエベラもよいと思います。
最近では奄美など、沖縄地方でアロエベラの栽培に成功しているようです。
万が一アロエがお肌に合わないようでしたら、温泉水もとてもよい化粧水になります。素朴美容は“地産地消”が基本ですから、お住まいの地域の温泉水を試してみるのはいかがでしょうか?
さらにスペシャルケアとして、週に1、2回 化粧水代わりとして日本酒をつけるのも効果的です。肌がパッと明るく透明感が増すようです。
仕上げに椿油
最後の仕上げは、椿油で。近所のドラッグストアや薬局で売っている、黒ばら本舗や大島椿などは本当によくつくられていると思います。
とろっとした椿油で包み込むと、肌がほっと安心するのが分かります。椿油はスキンケアだけでなく、髪の毛にもハンドクリームにも、ボディケアとしても優秀ですから、ぜひ全身に使ってみてください。
クレンジングは米油で
クレンジングについてはまた詳しくご説明するつもりですが、スーパーで売っている米油を使います。顔になじませてティッシュオフ、を2回繰り返したら、エステティックの基本である蒸しタオルでお顔を包みます。
次に、お茶パックに入れた米ぬかをお湯に溶かした米ぬか湯で、ゆっくりやさしくすすぎます。
これだけで肌は、スキンケアをしなくても大丈夫なくらいしっとり。さらには目の疲れも取れて、なんだかホッとします。
まとめ
石鹸などの強い洗浄力で肌を洗うのをやめて、負担のないナチュラルな素材で水分と油分を与える。たったこれだけの素朴な美容法なのに、肌はどんどん健やかになっています。
この心地よさをあなたにもぜひ味わっていただきたいです。