お湯シャンプーをする人が増えているそうですね。シャンプー剤は使わずにお湯ですすいで洗髪する。私も3年ほど実行しています。
最初こそベタつきや匂いがありましたが、一週間で気にならなくなりました。皮膚には常在菌がいて、そのなかには匂いを分解するバクテリアがいるとか。だからシャンプー剤を使わなくても匂わないんでしょうね。
ある番組で作家の五木寛之さんは「頭は半年洗ってないけど匂わないでしょう?」とお話しされてましたっけ。そんなお湯シャンプーを始めて3年、髪にはむしろいいことがいろいろ起きています。
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いくつか挙げると、頭皮の痒みが消えた、くせっ毛だけどストレートパーマが必要なくなった、髪にツヤが出た、何日か洗わなくても匂わないベタつかない、そして抜け毛が減ったなど。
もちろんシャンプー代はかかりませんし、お風呂もシャンプーの泡でぬめったり汚れたりしません。シャンプー置き場が必要ないので、バスルームもスッキリしました。

お湯シャンプーで痒みが消えた
そう、かつては頭が痒くて痒くて、いつも掻いていました。頭を掻く姿って、あんまりエレガントじゃないんですよね。怒られた小学生が「エヘヘ」とごましているみたいで。
そこで痒み対策もいろいろしました。有名ブランドのスカルプケアを揃えて使ったり、頭皮用化粧水をつけたり、ヘッドスパに通ったり。でも良くなりませんでした。
結局のところ、頭皮が乾燥していたんだと思います。私、現在はだいぶ改善されましたが、元々すごい乾燥肌なので。
頭皮だっておそらく乾燥タイプと思われます。そこにケミカルな成分、例えば界面活性剤などが入ったシャンプーでゴシゴシ洗ったものだから、ますます乾燥して痒みが出たんでしょうね。
でも、お湯シャンプーにしたらかなり改善されました! 自分の頭皮が分泌する理想の保湿成分が、頭皮をしっかり保湿しているようです。

お湯シャンプーで抜け毛が改善
ところで、お湯シャンプーを始めた頃には気づかなかった新たな発見が、「抜け毛が減った」ということなんです。
ふつうのシャンプーを使っていた頃は、洗うたび指に抜け毛が何本も絡みつき、ちょっとしたホラーでした。排水口もみるみる黒くなって、入浴のたびに毛をお掃除しなければならなかったんです。
が、気がつけばここ最近、お湯シャンプーするときでも抜け毛はほとんどありません。髪が手につくことはあるけれど、あっても一本程度。昔みたいに束でゴソッと抜けたりしません。
だから排水口に髪の毛が溜まらなくなり、毎回お掃除する習慣を忘れてしまうくらい。
実際に自分の髪型を見ても、それほどには薄毛が進行していないようです。分け目のあたりに白髪が多いので一瞬、薄毛なのですが、染めれば気にならなくなります。
これは一般的な白髪染めをやめて、ナチュラルなヘナで染めているせいもあるかも。美容師さんによると、一般的な白髪染めはケミカルな刺激の強い成分多く、長年使っているマダムはどうしても髪が薄くなってきてしまうとか。
一方、ヘナで染めている方は、それに比べて毛量がしっかりあるそうです。私の周りのマダム達も、確かにそういう傾向かも。
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お湯シャンプーで薄毛改善の兆し
こんなふうにお湯シャンプーとヘナ染めを続けているせいか、以前より髪型決まりやすくなりました。
以前はたいへんでした。お家で髪を洗った場合は、まずクセっ毛をブローで伸ばしてから髪をカールなどして形を整えます。夏などは汗だくでクーラーなしではできませんでした。
美容室ではストレートパーマを掛けてから形づけのパーマも掛けるといった複雑なことをしていました。そのため美容室に半日滞在したりね。その頃は腰痛がひどかったのでほんとたいへんでした。
ですが、今では乾かすだけでかなりいい感じにまとまります。
通常のシャンプーでは髪が部分的に傷むことでうねりが生じ、クセがより強く出ていたのかもしれません。そこに無理やりブローをしたりパーマを掛けたりしてますます髪がドライになり、クセがまとまらなくなっていったんでしょう。
それがお湯シャンプーによって、自前の皮脂を洗い流さずに髪の表面に留まるようにした結果、髪自体が修復されてつるんと素直な状態になってきたと考えられます。
以前はモワモワっと曇ったような質感の毛でしたが、チラッとですがツヤも生まれてきたみたいです。

クセが強い方にはお湯シャンプーだけでなく、丁寧なブラッシングもおすすめです。
ブラッシングで適度に引っ張られることでクセが伸びたり、毛根のねじれが少しづつ矯正されて真っ直ぐになって、徐々にクセが和らいでくるのです。
完璧なストレートヘアにはなりませんが、以前よりまとまりやすくなると思います。一度お試しくださいませ。
皮脂詰まりは丁寧なブラッシングで
ブラッシングといえば、クセの改善に加えて役割がもうひとつ。それは毛穴に詰まったアブラをかき出し、毛先まで移動させることです。
そう、ブラッシングすることで、髪の成長を妨げる毛根のアブラ詰まりを解消し、髪が健やかに成長する環境を整えるのです。

私は以前、きちんとシャンプーして週に一度は専用のスカルプクレンジングで毛穴の汚れを取っていました。
が、美容室のマイクロスコープで見ると…毛穴が汚ない! 毛根に皮脂が絡みついているのです。
美容室のヘッドスパを行えば毛穴はきれいになりますが、ふだんの生活に戻ると再び皮脂が毛穴に詰まっているのです。
それはお湯シャンプーを始めてからも同じでした。
美容室に行ってマイクロスコープで見てもらうたび、「お湯シャンプーですから洗えてないのは仕方ないですよね。でも頭皮の赤みが消えて透き通ったきれいな頭皮になりました。よかったですね」と。
でも、やっぱりこれじゃいけません。毛根の根元に皮脂がびっしり詰まっているなんて。
以前ならシャンプーやスカルプクレンジングに頼るところですが、できればそういうものは使いたくありません。
そこで、物理的に皮脂を移動させてみてはどうかしら?と考えました。そう、それがブラッシングです。
ブラシを当てると毛穴に詰まった皮脂がほどよく掬われて、ブラシにつき、ブラシが移動するに従って髪の表面に均一につくのではないかと考えました。
で、試してビックリ。髪がしっとりすると同時に、頭皮もスッキリしてきたんです。
しばらくブラッシングをがんばってから美容室のマイクロスコープで見てもらったら、毛穴の詰まりがかなりきれいになったと褒められました!
ブラッシングすると、ブラシにホコリがいっぱいつきます。ということは、ブラッシングだけでもかなりの汚れが取れているということ。風邪などでシャンプーできないときにはブラッシングだけでもするといいでしょう。
また、生理のときには髪を洗わないほうがいい、という昔ながらの養生法もあるそう。生理でしんどい時も、ブラッシングでホコリをざっと落とすだけにしておくのもいいかと思います。
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ちなみに私は猪の毛のブラシを使っていますが、昔ながらの柘植(つげ)の櫛もとてもいいそうです。頭皮への当たりが柔らかいので、薄毛に悩む方にはこちらがオススメかも。
柘植の櫛はお高いものなので、お金を貯めていつか手に入れたいと思います。
昔の人はこれに椿油を塗って髪を梳かしたそうですが、考えただけで髪がツヤツヤになりそうですね。
考えてみればシャンプーなどなかった昔の人は、お湯ですすいだり櫛で梳かすだけのヘアケアをしていたんですよね。椿油が使える人なんてきっと一握りで。それでも日本女性の髪は美しいと評判でした。
昔と全く同じヘアケアに戻す必要はないけれど、美しい髪のヒントにはなりそうです。
まとめ
シャンプー剤に含まれる界面活性剤などの刺激物によって、髪が薄くなる可能性が指摘されています。
髪や頭皮に負担のない、お湯シャンプーは試してみる価値あり。
抜け毛や痒みの軽減や、ツヤ、クセ、まとまりやすさが出るなどメリットがいっぱいです。
さらにブラッシングも行なえば、昔から日本女性のチャームポイントだったふさふさでツヤツヤな「緑の黒髪」を手に入れることができるかもしれません。
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