おじさん、おばさんと呼ぶかわりに

このあいだ吉祥寺の公園で、お店やさんごっこをしている小学生の女の子たちがいました。遊具にあれやこれやと並べて「こちらどうぞ〜。今なら0円ですぅ」と声を張り上げています。

とはいえ、案の定、「ではくださ〜い」と参加するノリのよい大人はそう簡単にはいないわけで。

私も、うふふニコニコとはするものの、うふふニコニコするばかり。

するとふたり、そんな私に狙いを定めたらしく、「あのおばさんにもらってもらおうよ」「おばさんなんて言ったら悪いよ」とひそひそ。

何と声を掛ければいいか考えあぐねた結果、彼女たちの出した結論は、「あの〜、これもらってくれませんか?」。手には大小の風船を組み合わせたミッキーマウス?らしきもの。

「あらいいの? じゃ、お金の代わりにこれどうぞ。ママにスマホで見せてもらってね」と、たまたま持っていた防犯教育ビデオを紹介する、かわいいイラスト入りのカードを上げました。

「わ〜い、お金の代わりだって。ありがとうございます!」と喜ぶふたり。こちらこそ、かわいいうふふな時間をありがとうよ少女たち。

で、その後。考えたわけです。日本にはお姉さんと呼べない女性に、ふさわしい呼称がないと。「おばさん」では悪いと感じた小学女子たちも、だから「あの〜」と話しかけてくれたのですよね。

例えばですが、「おおねえさん」なんてどうでしょう。大きなお姉さん、という意味です。

これは友人が、お祖母様のことを「大ママ」と呼んでいたことにヒントをもらいました。

同様に、おじさんの代わりに「大兄さん」。で、明らかにおばあさまとお見受けする方は「おばさま」と繰り下げます。

相当に洒落た方なら、「マダム」とか「ムッシュ」と呼ぶのもすてき。

どんどん若々しくなる日本の中高年。それに対応して、ふさわしい呼び方が生まれてもよいと思うこの頃です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

錦織なつみ 素朴美容研究家。国産の旬でナチュラルな素材を使った「素材美容」と、大人でもナチュラルコスメで最大限キレイになれるメイクレシピも研究。 25年以上 美容ジャーナリストとして数万個のコスメをテスト。長期連載した雑誌はELLE japon、文化出版局 装苑、宝島社SPRINGなど。 ちなみにかつての愛読誌はオリーブと暮らしの手帖。美大卒。吉祥寺在住。